ご挨拶

第11回日本慢性看護学会学術集会 会長 松下 由美子
第11回日本慢性看護学会学術集会会長
佐久大学大学院看護学研究科
松下 由美子

 第11回日本慢性看護学会学術集会を平成29年7月1日(土)、7月2日(日)の2日間に亘り、佐久大学(長野県佐久市)において開催させていただくこととなりました。
 超高齢社会となったわが国においては、複数の慢性病を持って生活する人が増加しています。慢性病を持ちながらも病と上手く付き合いながら、住み慣れた地域で生活し続けたいという願いは多くの人に共通していると思われます。一方、国の「社会保障・税の一体改革」が目指す医療・介護のサービス提供体制では、急性期をはじめとする医療機能の強化、病院・病床機能分化の推進、在宅医療の充実等を内容とする医療サービス提供体制の制度改革、ならびにできるかぎり住み慣れた地域で在宅を基本とした生活の継続を目指す地域包括ケアシステムの構築が推し進められています。このように人々が病を得てからの医療や暮らしに関する願いと国の目指す医療・介護提供体制の方向性は一致しているように見受けられますが、制度に肉付けをして血を通わせるのはこれからの課題です。
 佐久大学のある長野県は、平均寿命日本一、平均在院日数・病床数および医療費の少なさなどで知られ、健康長寿の地として名をはせています。特に佐久は、古くから地域住民とともに保健・医療の改善に熱心に取り組んできた地域として知られています。現在佐久地域は、少子高齢化社会を迎えつつある発展途上国の保健医療施策のモデル地域として位置づけられ、佐久に学ぼうと視察・研修に訪れる国と地域が増えています。
 そこで本学術集会では、メインテーマを「慢性病とともに地域で生きる」としました。長野県ならびに佐久地域の保健・医療・福祉施策の歴史・現状および課題を紐解きながら、慢性病とともに地域で生きる人々を支える慢性看護のあり方について皆様と討議を深めたいと願っています。
 慢性看護に係わる多くの皆様の参加を事務局一同、心からお待ち申し上げます。

2016年12月吉日